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建築から映画まで。領域を軽快に越える気鋭集団の作品に触れる@TOTOギャラリー・間

ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学

2023年5月18日(木)~8月6日(日)、TOTOギャラリー・間で「ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学」を開催中です。2004 年に設立されたチーム「ドットアーキテクツ」は、建築の設計や施工をはじめ、映画、舞台、パフォーマンス、余暇、バーの運営、畑仕事など多岐にわたる活動を展開しています。

ドットアーキテクツのメンバー。設計や施工のプロセスにおいて専門家・非専門家に関わらずさまざまな人との協働を実践

「すべての人が自ら使う建築の創造に能動的に関わる可能性」をテーマに活動を展開しているドットアーキテクツは、建築の計画・設計・施工・使用を同じ地平でとらえ直し、そのすべての過程にコミット。この展覧会では、多様な活動とともに「小さな自治空間を生み出す力学」を生み出し、建築の可能性を広げ続ける彼らの全貌を紹介しています。

ドットアーキテクツは、従来の建築の枠組みである分業制を超えた活動は共感の輪を広げ、地域で暮らす人を含めて多彩な仲間が集結。仕事と遊びの両方を楽しみながら、みなが生き生きと暮らす場が各地で生まれています。

GDP(Gonzo dot Party)大阪府 | 2020。アーティストとの協働による映画制作とパフォーマンス©アートエリア B1/photo by Ryo Yoshimi

瀬戸内国際芸術祭では、自主施工による地域の交流施設「馬木キャンプ」を建設。それ以来、アートを通じた地域の教育普及の場所づくりに取り組んでいます。また、本拠地の大阪・北加賀屋の旧文化住宅を改修した地域交流拠点「千鳥文化」では、設計だけでなく運営にも携わっています。

2013年に手がけた「馬木キャンプ」。ドットアーキテクツと住民総出で、たった一日で制作した映画を一夜限りで上映したことも ©HIDEAKI HAMADA

展覧会では、建築の可能性を広げる彼らの活動の全貌を紹介するとともに、来館者自らの手で余暇をつくってもらおうと、中庭にパターゴルフ場を設置し、その場でパターを手作りできる体験を創出。TOTOギャラリー・間の館長、ディレクター、スタッフによるギャラリーツアーも要チェックです。

edit & write : yoko sueyoshi
会場:TOTOギャラリー・間
会期:2023年5月18日(木)~8月6日(日) 
休館日:月曜・祝日
住所:東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
開催時間:11:00~18:00
費用:無料
※主催者の都合により情報が変更になる可能性があります。最新の情報はイベントHPをご確認ください。
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