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東京を舞台に「つながり」を探求する国際芸術祭

東京ビエンナーレ2023

2023年9月23日(土)〜11月5日(日)、東京都心北東エリアの歴史的建築物や公共空間、学校などの建物で「東京ビエンナーレ2023」を開催中です。

東京で2年に1度開催される東京ビエンナーレは、千代田区、中央区、文京区、台東区の4区、7つのエリアで実施。世界中から幅広い分野のアーティストやクリエイターが集結し、まちや人々の営みに深く入り込み、地域住民と一緒に作り上げられています。

第2回目の開催となる今回のテーマは「リンケージ つながりをつくる」。リンケージとは「関係性(つながり)」の意味で、人間関係に限らず、場所、時間、微生物、植物、できごと、モノ、記憶、情報等、あらゆるものが複雑に絡み合い変容しながら存在する世界の「関係性=つながり」への希望と決心をあらわしています。
例えば、谷中・鶯谷・上野・御徒町エリアでは、徳川幕府の安泰と万民の平安を祈願するため1625年に建立された寛永寺で、歴史的な時間とつながる鑑賞体験を提供しています。

寛永寺の庭に置かれた段ボール箱は、後にその箱自体が人格を持ち(物質的に変化していく姿の見立て)、庭に佇み、これまでの時間と現在とをつなぐ彫刻作品となり、VR空間でも同時に展示される。日比野克彦《ALL TOGETHER NOW (Transforming box series)》(2022年) 撮影:池ノ谷侑花(ゆかい)

大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアの見どころは、アートと企業のつながりから生まれたエリア活動をまとめた「大丸有アートアクション」。大型壁画や市民参加型のアートプロジェクトなど多彩な体験ができます。

芸術グループSlow Art Collectiveが持続可能性や多文化共生をテーマに、竹やロープなどの自然素材、街で拾い集めた素材を用いた市民参加型のアートプロジェクトを展開。「Slow Art Collective Tokyo」(2022年)制作風景、東京サンケイビル

日本橋・八重洲・京橋・銀座エリアでは、音楽や建築を融合したユニークな活動を行うMSCTYがサウンド・アーティストたちをキュレーションし、日本橋エリアに多数点在する老舗銘店への取材をもとに、サウンドスケープ作品を制作。9か所のロケーションをめぐるサウンドスケープ・ウォーキング・ルートを設定しています。

幅広いジャンルの作家やクリエイターが東京に集結し、ユニークかつ多層な文化を持つ東京に深く入り込み、地域住民と作り上げていく東京ビエンナーレ。鑑賞者に「つながり」にまつわる価値観を模索する貴重な機会を提供しています。

edit & write: yoko sueyoshi
会期: 9月23日(土)〜11月5日(日)
会場:東京都心北東エリア(千代田区、中央区、文京区、台東区の4区にまたがるエリア) の
歴史的建築物、公共空間、学校、店舗屋上、遊休化した建物など
費用:無料(一部プログラムは有料)
※ 開催場所や時間、内容等の関係上、実現のために有料制とするプログラム群で、料金はプログラムごとに設定。
※ 特別鑑賞券購入先は、アソビュー!・ArtSticker・Peatix


※主催者の都合により情報が変更になる可能性があります。最新の情報はイベントHPをご確認ください。
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